野山や日常の風景の中にある、冬特有の空気、光、植物などを写した、野口優子初の写真集。
「冬になると、山の麓の草原で夜が明けてゆくのを待ったことを思い出します。馬たちは陽が昇り始めると、そのぬくもりを感じながらじっと草の上で佇んでいました。冷たい空気に混ざって届く、やわらかい光に包まれた馬たちを見ていると、優しい気持ちがあふれてきました。木々や草、山に積もる雪、冬にしか出会えない、ささやかな風景に救われている自分がいました。」(野口優子)
48p 36photo 本体19.5x25.7cm 外箱付 2017 no text
野口優子 Yuko Noguchi
独学で写真を始め、2012年に東京から地元の大分に拠点を移し、制作活動を続ける。2013年に雑誌「Purple」のエレン・フライスが始めたウェブジャーナル「Les Chroniques Purple」に参加。2016年6月に原宿VACANT、9月に名古屋MUNO、2017年7月に大阪・心斎橋ソラリスにて個展を開催。2017年1月には代官山 蔦屋書店にて出版記念展覧会を開催。